2020 年度
小さな赤あり
絵:ソムパーワン・ゲオムンムアン
なまけ者で自分勝手な赤ありデーンノイが散歩途中、道に迷い様々な出来事に遭遇するおはなしです。
閉じる
田んぼのほとりに古くからある、赤ありの巣に暮らすなまけ者のデーンノイが主人公。雨季の前にほかの赤ありたちはみんなで協力し、食糧をあつめていました。デーンノイは手伝いたくないので用事があると嘘をつき、遊びにいってしまいました。そこで道に迷い、サソリに襲われ逃げながら巣に戻ると、すでに雨で巣は沈んでしまっていました。悲しみに暮れながらも、一日中何も食べておらずおなかが減っていたデーンノイ。偶然見つけた米粒で飢えをしのいでいると、またサソリに見つかってしまいます。そこにデーンノイを探していた赤ありと黒ありたちがやってきて助けられ、これまでのことを反省。そのことをきっかけに心を入れ替えたように性格が変わり、ともだちと協力し合うようになりました。また元の巣にもどり、いつまでもみんなで幸せに暮らしました。
絵本のおはなしは誰がつくったの?
『小さな赤あり』のおはなしは、ラオスの首都ビエンチャンのチャンタブーリー地区ワットチャンタ村に生まれ、ラオス国立大学美術学部で学士号を取得している、ソムパーワン・ゲオムンムアン氏によってつくられたオリジナルのストーリーです。
絵は誰がかいたの?
おはなしをつくったソムパーワン・ゲオムンムアン氏によって描かれました。ソムパーワン・ゲオムンムアン氏は、2002年より子ども向けの本の挿絵画家として活動を開始しています。『小さな赤あり』は、2004年に初版が出版された際、同年に開催されたシャンティ国際ボランティア会主催の「絵本コンクール」で⼊選しました。出版当時から物語が変化に富んで⾯⽩く、絵も鮮やかで⼦どもたちに⼈気がありました。
どうやって出版したの?
ラオスの編集会社「ドークケート」社の編集者に依頼し、2004年の初版からストーリーの改善やイラストの変更、校正作業などを約半年かけて行い、出版されました。
現地の様子
-
1. 教員による読み聞かせ
-
2. 移動図書:教員による読み聞かせ
-
3. 移動図書:自由図書
-
4. 学校に設置された図書館
-
5. フォローアップ研修:対象校の教員間での発表
-
6. フォローアップ研修:対象校の教員間での意見交換
事業概要
- 1.事業名称:
- 絵本を通じた読書推進活動
- 2.協力団体:
- ラオス教育スポーツ省、ルアンパバーン県教育スポーツ局、パクセン郡教育スポーツ事務所、ラオス情報文化観光省、ラオス国立図書館
- 3.事業実施団体:
- 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
- 4.事業実施対象地域:
- ラオス人民民主共和国ルアンパバーン県パクセン郡
- 5.事業実施期間:
- 2020年1月~2020年12月末日
- 6.事業受益者:
- パクセン郡内(就学前教育+初等教育):児童1,671人、教員85人
パクセン郡教育スポーツ事務所職員、ルアンパバーン県教育スポーツ局職員