おじすてやま

2020 年度

おじすてやま

原作:ヴィサイ・イアモアソン

絵:プウトーン・インタセン

昔々おじいさん、お父さん、お母さんと息子の4人家族が暮らしていました。おじいさんが年老いて自分の身の回りのことができなくなったとき、お父さんとお母さんはおじいさんを捨てることを決めました。それを見た息子から、将来同じことをすると言われて我にかえり、自分たちの間違いに気づき、お互いを敬い家族仲良く暮らしていくおはなしです。

絵本のおはなしは誰がつくったの?

『おじすてやま』はラオスの少数⺠族モン族に伝わる⺠話で、ラオスのルアンパバーン県ヴィエンカム郡フアイトン村で農家を営むヴィサイ・イアモアソン氏(2014年当時の副村長、30代)によって語られ、つくられたオリジナルのストーリーです。

絵は誰がかいたの?

絵は、ルアンパバーン市に住む美術教師のプウトーン・インタセン氏によって描かれました。

どうやって出版したの?

シャンティ国際ボランティア会(SVA)の現地事務所の出版委員会が当時の事業対象であったヴィエンカム郡で昔の民話を集めました。その際、『おじすてやま』が選ばれ、プウトーン・インタセン氏の作画により紙芝居となって2015年に初版が出版されました。物語の収集・選定、画家の選定はシャンティ国際ボランティア会のラオス事務所の出版チームが担当。チームは絵本や紙芝居として制作する物語の選定にあたり、子ども向けの分かりやすいストーリーと美しい絵になるものを選んでいます。少数民族モン族に伝わる民話であり子どもの道徳教育にも効果的なため、2020年に再版されました。

現地教員の声

トン・センソウリヤさん

トン・センソウリヤさん

38歳

プアンパセン小学校教員

まずはじめに、日本の皆様に対し、読書推進活動に参加する機会を与えて下さったことに感謝致します。この活動は私にとって非常に有意義で、本や図書コーナーの管理、読み聞かせの技術、絵本の授業での活用方法などを学ぶことが出来ました。
また、子どもたちが絵本を読むようになりました。ご支援下さった絵本は非常に面白いので、児童の文字を読む力が上達しました。さらに、子どもが本を読むようになったことで子どもたちの学習意欲も高まり、授業でも積極的に発言するようになりました。
多くの絵本を支援して下さった日本のご支援者の皆様に対し改めて御礼申し上げます。これらの本は、教える側にとっても、学ぶ側にとっても非常に有効です。

事業概要

1.事業名称:
絵本を通じた読書推進活動
2.協力団体:
ラオス教育スポーツ省、ルアンパバーン県教育スポーツ局、パクセン郡教育スポーツ事務所、ラオス情報文化観光省、ラオス国立図書館
3.事業実施団体:
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
4.事業実施対象地域:
ラオス人民民主共和国ルアンパバーン県パクセン郡
5.事業実施期間:
2020年1月~2020年12月末日
6.事業受益者:
パクセン郡内(就学前教育+初等教育):児童1,671人、教員85人パクセン郡教育スポーツ事務所職員、ルアンパバーン県教育スポーツ局職員

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