2020 年度
健康で美味しい食事のために何かしよう
絵:バヌ・バタライ
「栄養と健康的な食事を考えるグループ」に入っている男の子ヒジョイが栄養の知識を共有しながら、村の人々の健康問題を解決していくおはなしです。
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ペマという女の子が隣村に暮らす親戚の男の子ビジェイから、健康に良い食習慣と食生活について教えてもらいます。
その栄養に関する知識で栄養の偏りや早食いによる健康被害を、自分の村にいる親、友達、村長、長老へ共有し、みんなの健康の問題を解決していきます。このストーリーはバランスの良い食事をとることの重要性を学ぶことできるおはなしです。
絵本のおはなしは誰がつくったの?
『健康で美味しい食事のために何かしよう』 のおはなしは、シャンティ国際ボランティア会(SVA)の現地事務所の出版委員会とカウンターパートを含むチームで、専門家に助言をもらいながらにつくられたオリジナルのストーリーです。
ネパールでは、多くの子どもがビスケットやインスタントラーメン、スナック菓子を食事代わりに取っています。子どもと親が栄養や食習慣について、正しい知識が得られるようにという願いを込めて作成されました。
絵は誰がかいたの?
絵は、バヌ・バタライさん氏によって描かれました。彼はネパールで様々な出版のデザインやイラストの作成に携わり、子どもの絵本作りにもイラストレーターとして参加されてきたご経験があります。
どうやって出版したの?
シャンティ国際ボランティア会(SVA)の現地事務所の出版委員会と、編集者が協力して出版しました。
ネパールでは子どもの健康上の問題として、栄養不足による発育不良が挙げられます。その要因は貧困、保健サービスの不足、過去10年間続いた内戦、2015年に起きた大地震や毎年起きる洪水による食料生産の減少など多様ですが、子どもと親の栄養や食習慣についての正しい知識が不足していることも要因の一つです。シャンティではこれまで各国で培ってきた読み聞かせや絵本・紙芝居製作の経験を活かして、子どもたちにわかりやすく栄養についての知識を伝える紙芝居を製作しました。栄養や食習慣についての子どもの知識が向上し、健全な食習慣を行うことができるようになること、子どもたちが親や地域住民に紙芝居で学んだ知識を伝えることで、住民への波及効果も期待されています。
現地の様子
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1. 紙芝居の演じ方についての教員研修
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2. 紙芝居の演じ方を練習する教員
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3. 図書館で紙芝居を楽しむ子どもたち
事業概要
- 1.事業名称:
- 紙芝居出版普及事業
- 2.協力団体:
- 教育省、社会福祉評議会(SWC)、世界食糧計画、マクワンプル郡ラクシラン農村自治体教育部、70館の全国のコミュニティ図書館
- 3.事業実施団体:
- 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
- 4.事業実施対象地域:
- ネパール連邦民主共和国 マクワンプル郡ラクシラン農村自治体他
- 5.事業実施期間:
- 2020年1月~2021年4月
- 6.事業受益者:
- ラクシラン農村自治体の全53校の児童5,241名、コミュニティ図書館70館の来館児童3,500人 計8,741人の児童