二匹の猫

2019 年度

二匹の猫

絵:セディーク・ザファ

とても仲のよい二匹の猫が、道端で見つけたチーズをめぐり繰り広げられるおはなしです。

絵本のおはなしは誰がつくったの?

口承で地域に伝わるお話をベースに編集者と協議をすすめながらつくられたオリジナルのストーリーです。

絵は誰がかいたの?

絵は、バルク州マザリシャリフ市出身でカブール大学の絵画学部で働いているセディーク・ザファ氏によって描かれました。画家として17年以上の経験があり、国連や支援団体、政府機関の広報活動にも協力しています。

どうやって出版したの?

児童絵本の専門家や大学教授などの有識者からなる出版委員会で協議を行い、子どもたちが、段々と小さくなるチーズを巡って、次の展開が楽しみになるような絵本が出版されました。

絵本ができるまで。できてから。

  • 「絵本ができるまで。できてから。」スライド1

    1. 絵本のダミーを作成し、校正の打合せ

  • 「絵本ができるまで。できてから。」スライド2

    2. 完成した絵本

  • 「絵本ができるまで。できてから。」スライド3

    3. 教員研修・図書館員研修の様子

  • 「絵本ができるまで。できてから。」スライド4

    4. 図書室の意義や活用法を教えている様子

  • 「絵本ができるまで。できてから。」スライド5

    5. SVA職員と教育局の指導主事が対象の小学校を訪問し、子どもたちへの読み聞かせを実施

  • 「絵本ができるまで。できてから。」スライド6

    6. 図書室運営状況のモニタリングや教員への動機づけを実施している様子

子どもたちの声

ムスバッフディンくん

ムスバッフディンくん

10歳

僕はいつも学校が終わったら図書館に来ます。子ども図書館に来る前は、ただ本を読む所だと思っていました。この図書館に来るようになって、毎日がとても楽しくなりました。図書館員はみんな優しく、僕たちを楽しませるために読み聞かせや人形劇などをしてくれるし、一緒に本を読んで勉強の手伝いもしてくれます。学校ではできない活動を友達や図書館員と一緒に出来るのはとても嬉しいです。

ハミダさん

ハミダさん

9歳

ハミダさんは、住んでいた地域での紛争が激化し、州都のジャララバード市に移りました。子ども図書館を利用しており活動に参加しています。「家計を助けるために、日中は町で卵を売って過ごしています。本当は他の子たちと同じように学校に行きたいです。すぐにでも学校に戻れるように、子ども図書館では図書館員や友達から文字の読み書きを教えてもらって頑張っています。このような場所があって、本当に感謝しています。」

事業概要

1.事業名称:
アフガニスタン絵本・紙芝居出版活動(絵本出版、教員研修、子ども図書館活動)
2.協力機関:
アフガニスタン国教育省、カブール州教育局、ナンガハル州教育局、同州情報文化局、同州立図書館
3.支援者名:
株式会社 俄
4.実施団体:
公益社団法人 シャンティ国際ボランティア会
5.事業実施対象地:
アフガニスタン・イスラム共和国ナンガハル州、カブール州
6.事業実施期間:
2019年1月1日~12月31日
7.受益者:
絵本配布対象学校児童数222,417名、公共図書館利用者約500名、子ども図書館が168名 合計223,085名

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